真はじめの思い出

真はじめの作品集

九州の旅愁・真はじめの思い出その5

九州の旅愁・真はじめの思い出 その5:

阿蘇~五木・その他

はじめに

九州には、多様な自然の中に多様な風情ある景色があります。
「真はじめ」も83年間の人生の中で風情ある景色に触れて感じた旅愁を、
歌詞として遺しました。

 このブログは、その歌詞を紹介するものです。

 

熊本県阿蘇

 

・・・・火山・・・・

雨に嵐に 耐えながら
泰然自若 幾億年
山は男の ど根性
堪忍袋の 緒が切れたなら
天を焦がして 火を噴きあげる
俺もなりたい 活火山

             
荒い岩肌 むき出して
宇宙(そら)突き刺して そびえ立つ
山は男の 恋一途
惚れたら とことん 真紅に秘めて
愛のマグマを 何千万度
俺も見せたい 恋火山


今日も青雲 抱き締めて
でかい夢を 空に描く
山は男の 心意気
憂き世の傷みを 温めていやす
情け いで湯を 断やしちゃならぬ 
俺もなりたい 夢火山
               
(c)真はじめ

 

f:id:hsrhgstm:20201016142304j:plain

出典:九州旅ネット


 ・・・・うす紫の恋・・・・

五岳の裾野 つゆはれて
さみどり萌える 初夏(なつ)でした
肩よせて とめどなく
歩きながら
未来(あした)の夢を 確かめた
うす紫の 花しのぶが
そんな二人を 見つめてた
ああ 花しのぶ 優しくて
露のあそ野に 似あってた

            
外輪はるか 霧あけて
吹く風さむい 秋の径(みち)
ただひとり 草に寝て
天を仰ぎ
貴方の言葉 想い出す
うす紫の シオン花が
そんな私に ゆれている

ああ シオン花 追憶の
花の言葉に ふさわしい

ああ 野の花よ 青春の
淡い追憶(おもい)に よく似あう

ああ 野の花よ 青春の
熱い涙に ふさわしい           
(c)真はじめ

 

 

・・・・草原に抱かれて・・・・

命をかけた 初恋を
忘れるための 旅でした
膝を抱えて もの想う
みどりの原に 黄スミレたちが
ほお笑みながら 咲いていた
泣くだけ泣いて 忘れなさいと

              
望めば遥か 草千里
五月(さつき)の陽ざし 光る池
遊ぶ赤毛の 牛や馬
のどかに群れて 草食(は)みながら
一声遠く 声かけた
明日(あした)は阿蘇も 青空だよと


きらめく碧(あお)に 雄然と

仰げば五岳 涅槃像
大の字になり 寝転んで
みどりの風を 一ぱい吸えば 
心の傷み いやされる
今から きっと 出直しますと
          
(c)真はじめ

 

f:id:hsrhgstm:20201016143230j:plain

出典:九州旅ネット

           

・・・・花・お・も・い・で・・・・

みどり流れる 山すそに
やさしく咲いた 野の花よ
幼き恋の 黒髪を
想い出させる さくら草
うすくれないの 花びらは
恋ひとつ 夢ひとつ
はじけるように 咲いていた

            
草の繁みの 白つゆに 
ほのかに匂う 野の花よ
去年の初夏(なつ)の 口づけを
想い出させる 花しのぶ
こい紫の 花びらは
恋一夜(ひとよ) 夢一夜
きらめくように 咲いていた

風が冷たい すすき野に
ひと群れ揺れる 野の花よ
遠くに去(い)った 面影を 
追憶(おもい)ださせる シオン花
うす紫の 花びらは
恋ひとつ 夢ひとつ
いとしむように 咲いている            
(c)真はじめ  

 

f:id:hsrhgstm:20201016142406j:plain

出典:九州旅ネット

 

熊本県・五木 その他* 

・・・・五木の慕情・・・・

貴方が生まれた 五木には
面影おえば 風ばかり

おどま ぼんぎりぼんぎり 
盆からさきゃ おらんと

いつも私に きかせてくれた
思い出悲しい 子守唄

忘れるつもりで 来たけれど
九折瀬(つづらせ)あたり 名残り雪

おどま ぼんぎりぼんぎり
盆からさきゃ おらんと

つもる病葉(わくらば) 寂しく踏めば
ひとひら散ります 紅つばき


未練をすてれば 五木川
せかれて岩に むせび泣く

おどま ぼんぎりぼんぎり
盆からさきゃ おらんと

あすは流れて 不知火あたり
さよなら貴方の 故里よ            
(c)真はじめ

 

f:id:hsrhgstm:20201016142041j:plain

出典:九州旅ネット

 

・・・・おとこ・肥後・・・・

やると思えば とことん燃える
男 不知火 消せやせぬ
虹のかけ橋 天草島に
賭けて五つの 夢を追う
大ぼら吹きと 笑われようと
肥後はモッコス あとには退かぬ

               
情に竿さし 流されたとて
男 球磨川 きずな川
しぶき逆巻く 瀬を乗り越えて
苦労たのしむ 夫婦舟
世渡り下手の ぶ男だけど
肥後はモッコス 真実一路

意気に感じりゃ いのちも捨てる
男 火の山 燃える山
義理と人情 ひとすじ道を
のぼる行く手に 峰がある
ぶっきら棒と からかわれても
肥後はモッコス 九州男児            
(c)真はじめ

f:id:hsrhgstm:20201016141850j:plain

出典:九州旅ネット

 

・・・・望郷炎歌・・・・

やっぱり あんた 九州ね
うちも 九州ばい
いつも むっつり 飲んでるだけで
気にしていたの 国なまり
嬉しかね 今夜は うちのおごりたい
ここは北国 みなと町

            
そがんね あんた 福岡ね
うちゃ 熊本たい
過去のことなど 聞くのは野暮よ
ふるさと話し 温めあい
燃えてると 他人のような 気がせんと
今日は 酔いたい 恋酒場

ほんとに あんた 優しかね
うちを どうかして
惚れりゃ とことん 火の山育ち
真っ紅な炎 噴きあげる
しあわせたい 故郷の匂い たしかめる
夢と 男と おんな町             
(c)真はじめ

 

f:id:hsrhgstm:20201016141545j:plain

出典:九州旅ネット

 

・・・・あけみ熱走譜・・・・

何のこれしき 歯をくいしばれ
向かい風だよ 青春は
細く小さい 身体でも
走る 走る 大きく走る
肥後は不知火 女の炎

          
恋もおしゃれも 夢見るたびに
今は我慢の 登り道
峠こえれば 春が待つ
燃える 燃える 真紅に燃える
肥後の椿は 女の華よ

たった一秒 大きな壁が
厚くはだかる 勝負坂
おのれ自身に 克つために
きばる きばる とことんきばる
肥後は火の山 女の意気地             
(c)真はじめ

 

阿蘇の噴火口は荒々しく、地球の底知れない自然の力を感じさせてくれます。
春には、青々とした雄大で美しい草原が、地球の美しさを感じさせてくれます。
真はじめも、四季折々に熊本の自然に触れて、色々な想いを感じていたのでしょうか。

            

 <その5 完>

 

ーCopyright©M.H. office for regional environment, All rights reserved ー